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yado & kissa UGO HUB 公式ブログ

UGOHUBのコンセプト、
それは「”遊べる”進路相談室」です。

この回では、この「遊べる進路相談室」というコンセプトの空間を創ることで、
UGOHUBが実現したいこと、UGOHUBが目指すものを共有します。

 

この5段落に分けて共有します。

 

まずは、「1. 秋田県の地域課題」についてです。

 

総務省の「国勢調査」などによると、
人口減少がこのままのペースで進んでしまうと
秋田県はあと60年ほどで消滅してしまう危機に瀕しています。

 

人口減少若者の県外流出地域経済疲弊など、
いま秋田県は様々な地域課題を抱えています。

このような課題の原因について、
私は以下の3つが主な原因ではないかと考えています。

 

1つ目は、「個々人が関わる役割や居場所が少ない」こと。

 

2つ目は、「世代を超えた交流が少ない」つまり「”タテ”のつながりが少ない」こと。

 

そして3つ目は、「ソト(町外、県外、海外)との接点が少ない」、つまり「”ヨコ”のつながりが少ない」こと。

 

これらを一言にまとめると、
「人同士のつながりが希薄になってきている」ことが
今の秋田県の地域課題の主因だと考えています。

 

では、なぜ「人同士のつながりが希薄になってきている」のか?

 

ここからは私の仮説ですが、大人も子どもも人生の進路、
つまり“生き方”に迷っているのではないでしょうか。

 

「新しいモノやコトについていくので精一杯」「何が正解なのかわからない」
近年の急速な世の中の変化によって
多くの人が生き方に迷っているように見えます。

 

「子どもを産んだら生活が苦しくなるのでは?」
「(何が起こるかわからないから)お金は使わず貯めておいた方が良いのでは?」
「(食いっぱぐれのない)東京に我が子を送り出した方が良いのでは?」

実際、羽後町に移住してから
様々な町民の方々の現実的な声を多数耳にします。

 

こうした、将来への漠然とした不安
第三者とのつながりを希薄にしていると仮定しています。

 

では、このような現状に対してどのような変化を起こすべきか。

これまでの見聞き経験から、
私は特に2つのアクションを起こしやすい状況を作りたいと考えています。

 


2つのアクションとは、
「小さな成功体験を数多く積む」ことと、
それにより「人生の選択肢を増やす」こと。

 

そして、それらのアクションを起こすことができる機会、
また空間として

 

 

この「”遊べる”進路相談室 UGOHUB」を創ることを決断しました。

 

UGOHUBを創る空間は、
秋田県の南部にある羽後町という人口15,000人弱の田舎町の中心部にある
築50年以上の空き物件です。

 

 

1Fは、1980年代後半まで営業していた元パチンコ屋です。

 

この1Fは、
「シェアスペース(場所貸し)」「カフェ&BAR(飲食)」「コワーキングスペース(PC作業場)」
の機能を有する空間にします。

 

2Fは、元の家主の方の居住空間でした。

 

この2Fは、
「ゲストハウス」つまり宿機能を持たせます。

 

1Fの3つの機能は、それぞれ特有の価値を提供します。

・シェアスペース(場所貸し)
自分がやりたいことや挑戦したいことを、UGOHUB内の空間をレンタルすることで実現できる
・カフェ&BAR(飲食)
「”ナカ(近隣住民)”と”ナカ”」そして「”ナカ”と”ソト”」の接触を生み出す
・コワーキングスペース(PC作業場)
“ナカ”の人が、様々な経験を積んでいる国内外の旅人やビジネスマンなどと接触する機会を生む

そしてこれらの価値提供により、

「”ナカ”、特にこれからの羽後町や秋田県を担う子どもたちや学生が様々なことに挑み、
“ナカ”と”ソト”から集う大人が”ヒト・モノ・カネ”でそれを支援する」

という仕組みを創りたい。

 

2Fのゲストハウス(宿機能)は、

UGOHUB来訪者の滞在時間を長くすることで
「子どもの”ソト”との接点を増やす」

ということを、最大の提供価値と考えています。

羽後町には電車が通っておらず、最寄駅(JR湯沢駅)まで車で15分ほどかかります。
バスは通っていますが、1時間に1本ほどで、終バスも18時半頃。
お世辞にも好アクセスとは言えません。

そのため、自力で車移動ができない子どもたちや学生の人たちが
ソト(町外、県外、海外)との接点を持つ機会が圧倒的に少ないと感じています。

だからこそ、宿機能を設けることで”ソト”から羽後町への来訪ハードルを低くし、
“ナカ”と”ソト”が交流する機会を増やしたいと考えています。

 

では、なぜ羽後町なのか?

このような空間を羽後町で実現したい理由が3つあります。

 

まずは何と言っても、

前職をきっかけにつながることができた約500人の羽後町民の方々を含めた羽後町に貢献したい

という強い想いです。

 

2つ目は、羽後町の方々の「”未知”を受け入れる懐の深さ」です。

様々な”ゼロイチ”の企画を提案し、ほとんど二つ返事で

「面白そうですね、やりましょう!」

と受け入れてくれる風土、人間性が羽後町にはあると感じています。

 

3つ目は、「”非”観光地だからこそ、これから創る伸び代がある」という点です。

羽後町は、秋田県内に絞ったとしてもいわゆる「観光地」と言われることはほとんどありません。
ただ、だからこそ「”未知”を受け入れる懐の深さ」も相まって、
前例のないことを積極的に創っていける壮大な可能性を感じています。

 

最後に、UGOHUBが目指す羽後町、そして秋田の未来です。

 

UGOHUBの各種機能(サービス)がそれぞれの価値を提供することで、

子どもたちや学生たちが自らの意思で行動し、
UGOHUBで自身の夢や挑戦したいことを語り、
それを大人が”ヒト、モノ、カネ”で支援する

という流れを創りたいです。

 

それにより、

「小さな成功体験を数多く積む」
「人生の選択肢を増やす」

という2つのアクションを実現し、

 

「自分の進路は自分で決められるんだ!」

と皆が思える町、羽後町を創りたい。

 

そして、そのような空間が実現することで

UGOHUBが秋田県の地域課題を解決するモデルケース

となり、県内他市町村ひいては全国の地方都市に貢献する。

 

そんな未来を目指しています。

 

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